武庫川女子大学 薬学部 武庫川女子大学 薬学部

教員・研究室

生物系研究室 代謝生化学研究室

教員

教授
野坂 和人
専門分野 /
代謝生化学

薬剤師、薬学研究者は莫大な情報から知識を選別する能力、それに基づいて問題を解決する能力、さらには他人に分かりやすく説明する能力が求められます。そのために大学時代は、講義の要点を常に意識し、実習や実験では結果にいたる過程を考察するように心がけて下さい。研究室配属では課題を見いだす能力や情報を発信する能力も訓練しましょう。もし壁にぶつかったときは、将来なりたい自分の姿を思い浮かべて下さい。明日からまた頑張ることができて、きっと乗り切れます。最後に、せっかく薬学部に在籍しているのですから一緒に研究を楽しみませんか?

専門分野 代謝生化学
最終学歴 岐阜薬科大学薬学部製造薬学科卒業
学位 医学博士
所属学会 日本ビタミン学会、日本薬学会、日本生化学会、日本分子生物学会
出身高校 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
研究テーマ ビタミンB1代謝関連酵素および膜輸送の分子機構に関する研究
担当科目 分子遺伝学、代謝生化学、薬学への招待、薬学ゲートウェイ、人と環境への影響と細菌を調べる(実習)、予防薬学実験(実習)等
その他 京都府立医科大学附属病院薬剤部技師(1980-1989)、京都府立医科大学生化学教室研究生および助手(1982-1997)、同化学教室講師および准教授(1998-2009)、兵庫医科大学化学主任教授(2010-2014)等を経て2014年9月本学薬学部教授に赴任。
1996年 日本ビタミン学会奨励賞受賞
日本ビタミン学会代議員、ビタミンB研究委員会参与、日本ビタミン学会誌「ビタミン」編集委員及びトピックス担当委員、Editor of J Nutr Sci Vitaminol
助教
林 麻利亜
専門分野 /
生化学

授業に試験勉強、研究、病院実習など学生時代は毎日大変だと感じるかもしれません。ですが、学生時代はあっという間です。今、自分が何をすべきかをよく考えながら、たくさんの友人をつくり、楽しい学生生活を送って下さい。努力は必ず未来の大きな力となるはずです。一緒にがんばりましょう!

専門分野 生化学
最終学歴 武庫川女子大学大学院薬学研究科修士課程修了
学位 博士(薬学)
所属学会 日本薬学会、日本ビタミン学会
研究テーマ ビタミン生合成酵素の同定と解析
担当科目 早期臨床体験、薬学への招待、薬学ゲートウェイ、人と環境への影響と細菌を調べる(実習)、予防薬学実験(実習)、健康生活とライフステージ
その他 大阪大学蛋白質研究所 特任研究員を経て、2010年4月より本学に勤務。附属中高及び幼稚園の学校薬剤師兼任。

研究室

代謝生化学研究室はヒトや微生物のビタミンB1(チアミン)の代謝を探求する研究室です。

現在は、胃に感染して胃炎や胃がんを引き起こすピロリ菌のチアミン代謝関連酵素の反応機構や輸送系の分子機構に関する研究を行っています。細菌もヒトと同様に生きていくためにはチアミンが必要です。ヒトと細菌のチアミン代謝をつかさどるタンパク質には、構造や反応の仕方に共通する部分と異なる部分があります。最近、私たちは、ピロリ菌がチアミンを外から取り込まないと生育できないことを観察し、チアミンを菌体内に取り込む輸送タンパク質を発見しました。この輸送タンパク質はヒトのチアミン輸送タンパク質と構造が全く異なります。つまり、ピロリ菌のチアミン輸送タンパク質は抗ピロリ菌薬のターゲットになる可能性があります。このように、私たちの研究成果はチアミンと疾患との関わりについての研究に結びつくだけでなく、新規の抗菌剤開発に応用されることが期待されます。