教員・研究室
化学系研究室
医療品開発プロセス科学研究室
教員
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教授黒田 幸弘
- 専門分野 /
- 薬品分析学
皆さんの多くが調剤することになると思われる医薬品の開発には20年の歳月と1000億円もの費用、多数の研究者および協力者の労力が費やされています。その過程で得られる情報は膨大で、医療薬学や臨床薬学に深く関与するものも非常に多く含まれています。医薬品開発に求められる要件の概要を理解し、いわゆる「生みの苦しみ」を感じとることができれば、将来、医療人として更によい仕事ができると思います。
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専門分野 薬品分析学 最終学歴 京都大学大学院薬学研究科修士課程修了 学位 博士(薬学) 所属学会 日本薬学会、日本分析化学会 出身高校 清風高校 研究テーマ 医薬品開発における薬物動態特性および安全性の評価法に関する研究 担当科目 応用物理化学、物理化学 II・III、物質の特性を調べる その他 2003年 日本薬学会近畿支部奨励賞
研究室

当研究室では、おもに薬剤誘発性リン脂質症に関する次の研究を実施しています。
1)カチオン性両親媒性薬物に対する細胞のレスポンスに関する研究
カチオン性両親媒性薬物は細胞内の酸性オルガネラに集積しやすい性質がありますが、それに伴って、細胞内のpH恒常性や脂質輸送がどのように変化するかについて、研究しています。
2)薬剤誘発性リン脂質症のバイオマーカー開発に関する研究
薬剤誘発性リン脂質症の指標となるバイオマーカーの開発が、現在さまざまな研究機関で進められています。本研究室では、リン脂質の変動を直接的に反映する新しいバイオマーカーの開発を目指し、研究を進めています。
3)リン脂質-薬物間相互作用の評価方法の高性能化に関する研究
カチオン性両親媒性薬物の中でも、リン脂質との親和性が強い薬物がリン脂質症を誘発しやすいことが経験的に知られています。本研究室では、微量試料で迅速簡便にリン脂質との親和性を評価できる分析方法の開発を目指しています。


