武庫川女子大学 薬学部 武庫川女子大学 薬学部

教員・研究室

医療系研究室 化粧品物性解析研究室

教員

講師
竹石 友紀
専門分野 /
界面化学・レオロジー

化粧品は、肌に直接ふれる“使う科学”です。私は、処方設計や使用感の評価を通じて、「気持ちよく使えて、効果がある化粧品とは何か?」を探究しています。界面化学や高分子化学、レオロジー(流動の科学)といった視点から、見た目や手ざわり、ぬり心地までを科学的にとらえ、快適性と機能性の両立を目指しています。学生の皆さんには、日常にある「なぜ?」を大切にし、身の回りの現象を科学的に深く理解しながら、新しい価値をつくり出す力を育んでほしいです。一緒に楽しみながら頑張りましょう!

専門分野 界面化学・レオロジー
最終学歴 上智大学大学院 理工学研究科 理工学専攻
学位 修士(理学)
所属学会 日本化粧品技術者会、日本油化学会、日本レオロジー学会
出身高校 江戸川学園取手高等学校
研究テーマ 化粧品のレオロジー挙動解析、化粧品の使用感定量化の新規手法開発
担当科目 応用分析化学、化粧品学総論 ほか
その他 化学メーカーにて界面活性剤、化粧品原料の研究開発に携わる。
日本油化学会関東支部 第4回若手研究者奨励賞 受賞

研究室

本研究室では、化粧品に関する多様な現象を、物理や化学的視点から解析・解明することを目的としています。特に、レオロジー(流動・変形特性)や界面科学の手法を活用し、感触・使用性・物性といった化粧品の核心的要素を科学的に理解し、設計に活かすための研究を行っています。

具体的な研究テーマとしては、ゲルやクリーム、泡などの感触特性とレオロジー挙動の相関を明らかにすること、洗浄剤における泡の構造と感触の関係、および使用中の力学的変化の定量化などが挙げられます。他にも、既存の原料や新規素材に対して、未発見の機能や物性を見出し、その発現メカニズムを分子・構造レベルで解明することも重要なテーマです。

こうした研究は、単に製品の質感や快適性を向上させるだけでなく、化粧品開発における設計指針の科学的根拠を提供し、より効率的かつ高機能な処方の構築への貢献に繋がります。

化粧品を“使い心地”という観点から科学する。

化粧品原料の物理特性と感覚の繋がりを深く探求し、処方設計の未来を支える基礎科学の確立を目指しています。