武庫川女子大学 薬学部 武庫川女子大学 薬学部

教員・研究室

医療系研究室 フロンティア製剤開発研究室

教員

准教授
川見 昌史
専門分野 /
生物薬剤学・細胞分子生物学

くすりの副作用がなぜ起こるかについて考えたことはありますか?くすりの主作用は重要ですが、副作用が生じるメカニズムを明らかにすることによって、より効果的な治療法を実現することを目指して研究しています。副作用に興味がある方や研究のアプローチについて知りたい方はいつでもお越しください。

専門分野 生物薬剤学・細胞分子生物学
最終学歴 広島大学大学院医歯薬保健学研究科博士課程後期修了
学位 博士(薬科学)
所属学会 日本薬学会、日本薬剤学会、日本薬物動態学会、日本毒性学会
出身高校 兵庫県立豊岡高等学校
主な受賞 2022年9月 2022年度若手支援技術講習会(先端モデル動物支援プラットフォーム主催)ベストプレゼンター賞
2021年3月 広島大学薬学部教員顕彰
2019年8月 第11回日本RNAi研究会優秀口頭発表賞
2018年11月 平成30年度日本薬学会中国四国支部奨励賞
研究テーマ ・特異的分子機構に立脚した薬物副作用防御戦略の構築 ・オミクスデータを活用した核酸創薬戦略の構築
担当科目 薬物動態学I、薬物動態学、健康生命薬科学概論、薬剤学実験、薬学臨床演習、臨床薬物動態学、創薬入門
その他 2013.10 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 特任助教
2014.4 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 助手
2015.11 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 助教
2019.4 広島大学大学院医系科学研究科(改組) 助教
2025.4 武庫川女子大学薬学部 准教授

主な受賞
2018.11 平成30年度日本薬学会中国四国支部奨励賞
2019.8 第11回日本RNAi研究会優秀口頭発表賞
2021.3 広島大学薬学部教員顕彰
助手
崎谷 愛未
専門分野 /
薬剤学、生物化学

大学は、様々な人と出会い多くの経験をすることができる良い機会だと思います。皆さんの大学生活が実り多く、楽しいものになるように精一杯サポートします。一緒に楽しく学びましょう!

専門分野 薬剤学、生物化学
最終学歴 北海道大学大学院総合化学院 総合化学専攻 修士課程修了
学位 修士(総合化学)
所属学会 日本薬学会、日本薬剤学会、日本生化学会、日本微量元素学会
出身高校 私立旭川実業高等学校
主な受賞 北海道大学数理データサイエンス教育研究センター 実践教育プログラム 採択(2019年)
第23回日本亜鉛栄養治療研究会学術集会優秀演題賞受賞(2022年)
第16回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム 優秀発表賞受賞(2022年)
第35回日本微量元素学会学術集会 若手優秀賞受賞(2024年)
第18回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム 優秀発表賞受賞(2024年)
研究テーマ 乳がん細胞機能制御ネットワークの解明と治療への応用

研究室

くすりの副作用のない社会への挑戦!データサイエンスを駆使したmicroRNA創薬戦略の構築!
フロンティア製剤開発講座では、「くすりの副作用のない社会への挑戦!」を目標に掲げ、重篤なくすりの副作用(肺線維症など)の発症を防御することは勿論、主薬の効果を妨害しない治療方法の開発を目指しています。特に、抗がん剤は腫瘍に対する強力な毒性を有している一方、正常細胞などを傷つけてしまうため重篤な副作用を引き起こします。従来は、抗がん剤を腫瘍以外に到達させないための製剤的な工夫が行われてきました。本講座では、抗がん剤がもたらす細胞内での様々な因子の発現量を解析する技術(オミクス技術)に着目し、抗がん剤によって発現量が著しく変動する因子に着目し、それら因子が「主作用」、あるいは「副作用」に関与するのか否かを検証することによって、【副作用のみ】に関与する因子を見つけ出し、当該因子を基にした副作用特異的な防御方法の開発を提案していきます。さらに、mRNAやタンパク質など、抗がん剤を処置した際に変動する因子のオミクス解析結果を独自技術によって統合することによって、抗がん剤によって誘引される細胞内反応機構を分子レベルで明らかにしていき、副作用につながる機構あるいは主作用を増強する機構を見出していき、「有効性を高め、副作用を軽減する」といった薬物治療の基本概念にコミットできるような治療法の構築を目指しています。近年では、2024年ノーベル生理学医学賞を受賞したmicroRNA創薬に資する技術の開発に取り組んでおり、microRNAの網羅的発現データとその標的のタンパク質の網羅的発現データを統合解析するための統計学的手法(miR-PAIR法:microRNA-Protein Analysis of Integrated Relationship)を考案し(https://doi.org/10.1016/j.bbagen.2024.130746)、本手法を用いたmicroRNA創薬戦略の構築も進めています。

フロンティア製剤開発講座では、中瀬朋夏教授が主宰される未来医療創薬イノベーション講座と協奏して研究プロジェクトを進めています。未来医療創薬イノベーション講座では乳がん治療に特化した様々な研究プロジェクトを展開しており、本講座の技術を適用した副作用のない乳がん治療法の開発も共同で進めています。未来医療創薬イノベーション講座と当講座は、薬剤学研究室を潮流として、薬剤学研究室は本学薬学部創設初期の1964年に誕生して以来、卒業生は550名を超え、医療機関を中心に幅広い分野で活躍されています。学生の夢を叶え、夢を見つける研究室にて、ONE TEAM(ワンチーム)で、薬剤学発分野横断的新領域創成型の多角的アプローチにより、創薬開発に必要な新分野の開拓に挑戦しています。