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就職支援担当

竹内 英次 (タケウチ エイジ)

名古屋大学経済学部を卒業されてから、住友銀行(現三井住友銀行)で副支店長、住友銀行リース(現三井住友ファイナンス)で取締役として活躍された後、本学のキャリアセンターの次長として6年間勤務されました。そして、現在、薬学部で支援担当をしておられます。

 

― 学生の就職をサポートする学部の取り組みの中で、就職支援談担当とは特にどのような役割を果たしているのですか?

従来、薬学部では教員が就職相談の担当を兼任していましたが、6年制と4年制の併設など薬学部の体制が大きく変わり、それに伴い就職環境が変わり始めています。そこで、それに対応すべく、薬学部専任の就職相談の担当としてお世話させて頂くことになりました。特に、企業や公務員などを中心に担当しています。一方、病院や薬局など、従来の医療機関については就職支援担当の教員の方にもご協力頂いています。

― 今までの経歴が、就職相談を担当する上でどのように役立っているとお考えですか?

銀行では、多くの企業と取引していたので、さまざまな業界の状態を知ることができました。また、リース会社では、小さいものでは家電、大きいものでは飛行機までリースしていました。その中で、お客様の人となりを見抜く力が養われました。これらの経験が、各業界で必要としている人物像を考えること、また、相談に来た学生の人柄や能力を把握することに役立っていると思います。

― 薬学部には4年制と6年制がありますが、就職相談の際にはアドバイスは異なるのですか?

一般的に、4年制の学生は理系大卒が対象の就職先、6年制の学生は薬剤師免許を必要とする就職先になります。従来の薬学部(旧4年制)では上記の両就職先が対象でしたが、今後は、4年制と6年制の就職先の区別化が進むと思われます。

4年制は、理系大卒が対象の就職先で、特に募集要項に「薬学」や「化学」が記載されている就職先が主な対象になります。また、4年制を卒業し、大学院修士課程(最低2年)を修了した場合、同じ6年でも最終学歴は修士になりますので、理系修士卒が対象の就職先への就職申込みが可能です(6年制は学士卒になります)。

4年制の場合は、他の理系学部と就職先が競合することを念頭に入れておかなければなりません。そのため、研究開発職や品質管理・分析の就職先であれば、特に大学での薬学の知識や研究が問われます。一方、MR(MRとはMedical representatives, 医薬情報担当者と呼ばれ、製薬企業と医療関係者との間で医薬品に関する情報の仲介役を果たす職種)などでは、薬学の知識よりも人柄を重要視する場合もあるようです。それら以外にも、治験関係の会社でのモニターや、理科教員などもあります。このように4年制では就職先の選択肢が多く、就職先毎で必要とされている人材が異なるので、学生はできれば早い段階で将来目標とする職種を決め、その目標を目指して大学生活を送ってもらいたいです。

6年制は、薬剤師免許を必要とする病院、調剤薬局、ドラッグストアーなどが主な就職先になります。その他にも、製薬、化粧品、食品などの企業における研究及び臨床開発、MR、公務員なども対象になります。6年制の発足に伴い、薬剤師の更なる活躍が期待されています。学生は、是非、薬剤師免許を活かし、社会の様々な領域で活躍してください。

最後に、4年制・6年制共に就職において人間性は非常に大切です。専門的な勉強だけでなく、多くの友達と一緒にさまざまな事柄にチャレンジし、人間性を磨いてください。

― 実際の就職相談に関してですが、女子大生が対象ということで何か工夫されていることはありますか?

一般的に、女性は繊細できめ細やかな作業に適しているイメージがあると思います。そのような女性らしさも必要ですが、就職の面接では性別よりも、元気で明るいことが大変重要です。女性らしさだけでなく、素直、まじめ、謙虚などの内面的なアピールポイントは、面接ではなかなか評価されないのが現実です。面接では、この人と一緒に働きたいと思わせることが重要なのです。そのような、面接の仕方についても具体的なノウハウについてレクチャーしています。

また、就職先の選択については、最近では女性が一生仕事を続けられる環境が整ってきているので、女性だからと言って特別に工夫する必要はあまりありません。少子化や社員教育の手間などの理由から結婚して出産後も仕事を続けてもらいたい企業も増えております。実際に、企業説明会で家庭と仕事を両立している社員に講演させるところもあります。

 

― 就職相談の具体的な進め方について説明して頂けますか?

まず、就職相談のシチュエーションには大きく分けて、職種の選択、企業の選択、就職申込み手続きの3つの段階があります。

職種の選択は、学生の希望を聞くことから始まり、適正を見極めることが重要です。その際に、職種に対する誤った思い込みをしている学生がよく見受けられます。例えば、「話すことが苦手だからMRにはなれない。」とのお話しがありましたが、MRに重要なことはコミュニケーションです。話すことが苦手でも、相手の話を聞くこと、相手の気持ちを察することが得意であれば、適応できるかもしれません。また、職種へのあこがれと自分の適正を混同している学生もおります。重要なことは、その職種の業務内容をしっかりと理解した上で、その業務をおもしろいと思えるか、もしくは、しんどくても満足できるかです。こんな感じの話を学生としながら職種への適正を見極めようとしていますが、学生さんには様々な隠れた才能があり容易ではありません。

企業の選択は、インターネットなどで学生自身がされる場合が多いです。学生自身が選択された企業でも私が知っている企業であれば、就職申込みをして不採用だった場合に、今後の採用予定などをお聞きすることなどはできます(採用にしてもらうことは難しいですが)。また、私自身、多くの企業の人事担当者と話し合いを行っていますので、インターネットに掲載されていない就職情報がある場合もあります。是非、就職相談にきてください。

(左写真)学生に就職相談をしている様子。

 

就職申込み手続きは、エントリーシートや履歴書の書き方についての相談が中心になります。履歴書の自己PR、学生時代に力を入れたこと、志望動機などを記載する際には、就職申込み先のことを考えることが重要です。例えば、「学生時代に力を入れたこと」は「部活」と書くのではなく、この部活の経験が就職申込み先の業務に有意義であることを記載する必要があります。更に、普段あまり意識していない日常生活にも大切なセールスポイントがあり、例えば、円満に寮生活を過ごせたことは集団生活での協調性を十分担保する経験です。そして、例え自分では短所と思うことだとしても、就職申込み先では長所にできる可能性がないかを一緒に考えています。このように書類の書き方だけでなく、礼儀作法を含めた面接の仕方なども相談にのっています。

 

― 就職先の人事担当の方と話し合いをされるとのことですが、どのようなご意見が多いですか?

現在まで、近畿地方を中心に500社ぐらい回っていますが、その大体の人事担当の人達は、何らかの繋がりで本学の卒業生の方についてご存知です。その人達からは、本学の卒業生は素直で勤勉とのお話が多いです。当然ながら、その様な評判は人材採用にもプラスに働くと思います。

― 最後に、在学生と受験生へのメッセージをお願いします。

勉強一筋は悪くないけど、いろいろなことを経験することも大切と思います。また、大学では中学校や高校の時とは考え方や物事の見方が異なる人が多く集まるので、そのような中で多くの友達を作るのも良いでしょう。それらを通して、視野を広げ、豊かな人間性を育むことが重要です。そのような魅力的な人間であれば、どんな職場でも重宝されると思います。

 

学部生以外にも大学院生や卒業生の方も、是非、ご相談にきてください。



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