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病院における薬剤師の役割野井亜沙美独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 |
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私が勤務している大阪労災病院は、病床数678床、診療科22科の基幹病院で、地域がん診療連携拠点病院、日本病院薬剤師会がん専門薬剤師研修施設、日本医療薬学会研修施設、日本静脈経腸栄養学会・NST稼動施設、日本病態栄養学会の栄養管理・NST実地施設、急性期DPC対象病院として認定されています。現在、30名の薬剤師が勤務しており、もちろん夜勤もあります。
薬剤師の主な業務は、内服・外用・注射薬の調剤、抗がん剤・高カロリー輸液のミキシング、製剤業務、TDM、DI業務、治験、そして病棟における薬剤管理指導業務と多岐にわたっています。
当院では全病棟に薬剤師が常駐して(常に病棟にいる)おり、その中でも私は、循環器内科・心臓血管外科・CCU(心臓血管集中治療室)を担当しています。常駐することにより、患者さんとの信頼関係や医師・看護師など他職種との信頼関係を深めることができ、より安全でより質の高い薬物治療につながっていると感じています。身近なところに薬剤師がいることで、「わざわざ聞くことではないかもしれないけど・・・」など、今までは見過ごされがちであった些細なことでも気軽に相談されるようになり、「薬剤師さんがおってくれてよかった」と言われると、とてもやりがいを感じます。
私自身、働き始めて3年目でまだまだ知らないこともたくさんありますが、まわりの人たちに支えられながら、日々頑張っています。
今、みなさんが大学で学んでいることは将来必ずどこかで役に立ちます。どんなことでも積極的にチャレンジし、将来、後悔することのないよう充実した学生生活を送ってください。