研究室の理念
ゲノム機能解析学研究室は2006年4月に新設された研究室です。
現職員は企業での活動やアメリカへの留学など、幅広い分野で経験を積んでおり、広い視野で学生を指導しています。そして研究室在籍の学生に対して、『生命・健康』をキーワードとしたヒトゲノム機能の簡便・迅速・安価な解析方法の開発と普及を主なテーマに、研究・社会活動を行っています。
これまでに取り組んできた研究活動について、具体的には次のような3点が挙げられます。
① 適正飲酒、未成年者飲酒防止のためのアルコール健康教育
② 遺伝子検査によるオーダーメイド医療の普及と理解に向けた啓蒙活動
③ 『健康プラザはまこう』、『アリス甲子園』等における地域貢献
特に、①のアルコール健康教育は、2010年より久里浜アルコール症センター監修のもと、学生や企業を対象に遺伝子検査及び飲酒習慣に関するスクリーニングテストを実施してきました。この調査では、飲酒習慣が生まれながらの体質とどのように関係しているかを調べています。それにより、未成年者に対しては飲酒防止のための健康教育を、また成人に対しては適切な飲酒習慣の指導を行ってきました。在学生はもとより、小中高校におけるアルコールパッチテスト、高校での出前実習講義や各種催し物出展などにも取り組んできました。
②の活動では、遺伝子検査に薬剤師がどのように関与できるのかを第一に考え、日々探究しています。その一環として、遺伝子を検査することにより、その後の人生の質が向上することを目標に、次のような項目を推進しています。
・薬物代謝遺伝子群と薬物投与量及び治療方針
・運動関連遺伝子とスポーツ特性及び障害(怪我)との関連性
今後はさらに新たなプロジェクトにも挑戦して研究室の中だけでなく社会に発信し、遺伝子を通じて社会に貢献できることを目指していきます。