武庫川女子大学薬用植物園のご紹介

薬用植物園の概要

石黒京子

薬用植物園は、1986年薬学部の移転に伴い現薬学部(浜甲子園キャンパス)に創られたもので、校舎の北側(テニスコートの東側)にあります。

わずかな面積(約563m2)ではありますが、主に日本薬局方収載生薬の基原植物や民間薬として使用される薬草など、普段は見ることの少ない薬用植物約250種類をコンパクトにまとめ栽培しています。温室および冷室も備えており、ここでは温度変化に弱く、栽培の難しい山野草類を植栽しています。

さらに薬学部構内の樹木は、ほとんどが薬木で山奥でしか見る事のできない珍しい木も植えています。また実習棟3階の生薬標本室では、約600種類の生薬の標本を保存管理しています。

薬用植物園では、四季折々の観賞用の花も咲かせて一人でも多くの学生が足を運び、ゆっくり観察できる環境作りをめざして努力しています。

一般の方にも憩いの場として解放しております。是非おいで下さい。

薬用植物園長(生薬学研究室准教授) 奥 尚枝 

薬用植物園、冷・温室の設置目的

藤原弘子
作業者 土野 洋子

薬用植物園および冷・温室は、薬学教育の達成目標に基づいて、「自然界に存在する物質を医薬品として利用するため、その起源となる薬用植物に関する基本的知識」を、学生に習得させることを第一の目的としています。

したがって、本学の学生は、1〜2年の講義で修得した知識をもとに、3年前期の薬用植物園実習において、本植物園で実際に薬用植物を観察したり、個々の植物に付けたラベルで学名、薬用部位、薬効などを確認することにより生きた知識を身につけるようにしています。

冷室内には、その年に採集した薬用植物を乾燥させて「生薬」にしたものを展示しています。ホームページでも「薬用植物園だより」で、見頃の花をお知らせしています。

一方、全国レベルの薬剤師の卒後教育の一環として、「漢方・生薬認定薬剤師」資格試験のための実習も年2回行っており、毎年卒業生だけでなく、他大学の薬学部卒業生も含めて実習を行っています。

さらに「学生、教職員の憩いの場」や「一般市民へのボランティア活動(公開・見学)の場」として解放することも目的としており、知的で、美しく、潤いのある空間を目指しています。


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武庫川女子大学薬用植物園の所在地

武庫川女子大学薬学部
〒663-0179
西宮市甲子園九番町
11-68
TEL:0798-45-9942

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