今回は防已黄耆湯を煎じて試飲し、気・血・津液・精(3)です。
防已黄耆湯
防已黄耆湯には、生姜、防已、黄耆、白朮、甘草が入っています。
色白で疲れやすく、汗のかきやすい傾向のある、肥満症(水太り)、関節痛、むくみに用います。
気・血・津液・精(3)
今回は「津液」、これでこのシリーズはラストです。
「津液」は、体内の全ての正常な水液の総称で、主として体液の事です。
汗、唾液、胃液、腸液、尿などです。
津液の病理
軽い損傷・・・高熱、多尿、大汗などで、
一時的に水が奪われて、口渇、のどや唇の乾燥、便秘等です
重い損傷・・・慢性病、熱病の後期に
のどは渇くが飲みたがらないなど、回復に時間がかかります。
痰飲・・・体内の津液の輸送と排泄障害により、異常な水液の蓄積を生じた状態
消化吸収障害で発生する、脾の機能低下
肺の分泌増大による痰や湿性う音
腎の排泄障害による浮腫、があります。